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ちょっとしたご報告
のんびりしていた訳ではなく、なんだかんだ忙しくしていたらもう11月になってしまった。
現在の工房の状況を備忘のため記しておきたいと思う。

夏頃から取りかかっているオリジナルのフルカスタム・カーボン・サイクルシューズで、外注先と試行調整していたカーボンシェルが、ようやく来週に出来上がると先方から連絡があった。あとはアッパーを被せて、以前からカスタムサイクルシューズに興味を持ってくださっている方に試作完成品を見て頂こうと思っている。
今後の展開としては本格的に商売にしようとは思っていないので、誰々の紹介で作って欲しいという方に限定で作るかもしれない。(なんか偉そうですね)

「宮代の家」の方は、先月は当方の都合で進展はなかったが、今月中に設計・施工諸氏との打ち合わせと、施工業者さんが建てた物件を内見させて頂けるそうである。来年の初夏あたりが着工の目安かな。

このブログをご覧のみなさんは既にご存知のことと思われるが、来年一年をもってノグチ靴工房は湘南・茅ヶ崎の工房を一旦閉めて、郷里の埼玉で改めて靴工房を開く予定でおるので、関係の皆様へは年末にそのご挨拶とご説明を致したいと思っている。

なお、茅ヶ崎のこの場所は新しい形態の靴工房として継続してゆく計画なので、詳細が決まり次第、クツ教室の生徒さんやワークスの卒業生には教室及びこのブログでご報告する予定である。(もう少しお待ちください。)



 
| 雑記 | 17:46 |
ここ最近の出来事
 先月は1回だけの更新のみでもう6月になってしまったので、慌てて近況をご報告しようと思う。

つい先日、ワークスの卒業生から電話があった。
その卒業生は、課題を残した状態でワークス課程の一年を終了していて、しばらくワークアップ制度を使って、引き続き工房に通いながらその課題の履修を目指していたのだが、仕事の都合でということらしいが、ある時からぱったりと来なくなってしまった。

ちなみに、当工房のワークス(専門科)では、一年間のワークス課程を終了した後に、課題を残した生徒にはワークアップ、課題を終了した生徒にはワークス-R(貸工房)という、卒業後のフォローアップ・システムを用意している。簡単に言うと、卒業後も三年間は工房に通って課題の続きや、独立開房の準備を進めてもいいよという制度である。

はっきりとは記憶していないが、あれから二年くらいは経ったのではなかろうか。
電話の要件は、仕事の環境が変わって都合がつけられるようになったので、またもう一度工房に通いたいというお話しだった。
基本的に手づくり靴の仕事は、自分と向き合うことに他ならないので、何歳から始めても、何年かかろうとも、やりたいという強い「意志」さえあれば必ず成就できると考えているので、当人に対して言いたいことや聞きたいことは多少あったとしても、その申し出を断る理由は何一つないのである。


あなたは何故、わざわざ靴を自分の手でつくろうというの。
機械で作れば早いし、他の誰かに作らせれば手を痛める苦労もない。
その方が値段も安く売れるし、たくさんお金も稼げるでしょ?


手づくり靴という仕事は、自分の「手」に全てを託して、人と人との関係を築き、社会に対して思想や理念を示し、自分自身やその家族の生活を支えてゆくこと。単にお金を稼ぐ手段というよりも、自分の「生き方=人生」を体現しているといっても過言ではない。

つまり、それがわざわざ靴を「手づくりする」理由なのだよ。

このブログで個人のことを取り立てて言及することはしたくないのだが、
これが当人に言いたかったことであり、当工房の卒業生に宛てての細やかなエールとしても届いてくれるといいな。








| 雑記 | 13:20 |
只今静養中
 不覚にも、人生初のインフルエンザに罹ってしまった。

やむにやまれず、先週の工房は休講にさせて頂いた。
12年工房をやってきて、自己都合で休んだのは2回だけ。
1回目は父親が危篤になったときなので、自分の体調云々で休んだのはこれが初めてだと記憶している。

発熱した翌日、朝一で病院に駆け込んで、イナビルというインフルエンザ薬を飲んだので、
現在体調はもう殆ど平常どおりといった感じ。

でも、いくらインフルエンザ特効薬を使ったと言っても、
最終的に治すのは人間の免疫システムでしかないので、
人間に自然に備わっている力の凄さに、あらためて感心させられたのであった。



皆様、大変ご心配をおかけしました。
また今週水曜日から工房を開けますのでよろしくお願いします。
| 雑記 | 10:09 |
年末の予定
 本日をもって、2012年のクツ教室、ワークス、貸工房が終了した。

あとは以前つくった注文靴で修理を頼まれているものや、半期分ためている経理をヤッツケたりして今年の仕事納めを迎えることになるだろうと思う。

その間にも実家に帰って餅つきの手伝いをしたり、「宮代の家」の3回目の打合せで設計士さんと会ったりで、どうやらゆっくりはしていられない年末になりそうである。

年末恒例の実家での餅つきは、お正月に家族が食べるものに加えて親戚やご近所さんや友人に配る分まで作るので、用意するもち米は三斗という量になる。
一斗は15キロなので全部で45キロの米で、それを水に浸して蒸したものを使うので、出来上がった餅はそれ以上の重さになる勘定である。
それでも今の人は以前より餅を食べなくなったそうで、母が言うには、昔は一俵(60キロ)以上ついていたそうである。

そして、設計士さんとの打合せでは、前回言うにまかせて提案した家のコンセプトを何と形にして頂けているらしいので、来年は「宮代の家」が実際の形を伴って動き出すというステージに移行していくのだろうと考えている。


それでは皆様、少し早いですが今年も大変お世話になりました。
来年もみなさんの幸せをお祈りしています。

| 雑記 | 18:09 |
夏風邪
工房の夏休みも今週まで。

先週は遅いお盆休みを1週間もらったのだが、週の半分は風邪で寝ていたか体調が優れずにいた。
最初に娘が40度の熱を出し、終息に向かった頃に息子が発熱、そうなると家族で一番身体が貧弱な僕(トホホな父)のところに必ず彼らはやって来るのである。

熱が納まってから昨日あたりまで、舌の中程から喉の奥にかけて口内炎ができているようで、水を飲んでも痛い状況だった。

今は体調も良くなったが、7〜8年ぶりに本格的に自転車(ロード)をはじめて、無理して坂道(ヤ○○峠)を上ったりしていたので、疲れがたまって免疫が落ちていたのかなと思っている。

身体が資本の仕事なので、体調管理に十分気をつけるよう心がけないといけませんね。



| 雑記 | 12:42 |
新しい木型
 ここ1年ずーっと気がかりであった新作木型の原型をやっと削り終え、今週早々に木型屋さんに送り出したところである。
2〜3週間もすると新しい木型が各サイズごとにグレーディング(サイズごとに削り分け)されて届くはずである。

実は約1年前に自作工房hiroの斉藤先生に木型をご教授いただいた後、その経験を活かした自作木型の設計を発起するも、手つかずのまま1年も寝かせてしまっていたのである。

今回の新型は紳士物のスリッポンとローファー兼用である。
男性の履き口が浅い物をターゲットにして踵まわりを小さくしてあり、ヒール底面の幅を広げることでローファーにも対応できるように設計したものである。
踵が小さい故、サイズが小さい木型は女性のヒモ靴などの深物にも応用できるのではないかと考えての仕様でもある。

これまでも随分とクツ教室やワークスの授業の中でその時の経験が活かされてきたが、この木型ができたことで、やっと本当の意味で自作工房hiroでの成果を検証することができるのだと思う。

あとは婦人物のパンプス・ローファー兼用型を作るべく、今度は早めに始動するようにしたいなぁ。

| 雑記 | 14:11 |
mobileコウシン(更新)
5月に更新したっきり、あっという間に7月も半ばになってしまった。
7月もあと2週間で終わると、8月は夏休みになる。

娘が寝たっきり(生後3ヶ月ですから)で退屈そうなので、気を紛らわすのに良いかと思いモビールを作ってあげた。
靴モチーフにして女の子らしくビーズをあしらったりして。

背に腹は代えられぬ。こんな更新でご勘弁を!

モビール1 モビール2

| 雑記 | 18:18 |
木型講座おわる
 この前の月曜日で3ヶ月通った木型講座の終了を迎えた。

その間に大地震や第2子の出産などが重なって通えない日もあったが、全ての課題を期間内に消化することができてほっとしている。

基本的に木型講座では課題靴の木型修正だけをやり、トライアルモデルは自分の工房で作って来る。次回の講座で靴のフィッティングをしてその問題点を考察・修正し、また次の課題に対する木型を修正して帰るという流れである。

平日から日曜日の夕方まではワークスやクツ教室があり、本当に自由になる時間は日曜日の夜だけ。
日曜午後の教室が終わり、コーヒーを入れて一息ついた後、革の裁断から始めて縫製、両足のつり込みまでをその日のうちに終わらせて、翌月曜日の朝に底付けをして午後2時からの講座に間に合わせるというスケジュールで何とか3ヶ月を乗り切ったのである。(本当に乗り切ったという表現がピタリな感じ)

肝心の講座の内容はというと、
課題靴は5パターン。パンプス、ローファー、紐靴、ブーツ、サンダルの順に木型をロウで修正して靴のフィッティング。アッパーの違いによる木型形状の違いや修正箇所の変化を確認することをメインストリームにして、さらにフィッティングで足を入れて歩くことによって出て来る問題点を木型上で修正・解消してゆく。

言葉にすると単純だがそう簡単に行くはずがないのは、木型をいじった経験のある方には言わずもがなであろう。

そんな訳で言葉には表現し難い経験ばかりなので、実際にお伝えできる機会をもうけようと考えている。
現在日程は調整中だが、8月に工房が夏休みに入っている時期で、夜のクラスに開講される確率が高いだろうと思う。

基本的には当工房のワークスを卒業された方、ワークアップとして課題の修得を継続している方への補講ですので、希望者はメールでご連絡くださいね。
木型講座:loafer





| 雑記 | 09:30 |
接着剤替えました。
計画停電の騒ぎが収まってブログを更新しなくなってから随分とご無沙汰してしまった。

その間も今期ワークスの開始時期であったり、週一で通っている木型講座の準備や、想定外の雑務であったりが重なって、なかなかブログを書くまで時間と気力が許さなかったのである。

想定外の雑務というのはタイトルにもあるように、接着剤を替えたことに由来するのである。
靴づくりにはいろんな行程でそれぞれ強度や性質が違う接着剤が必要になってくる。
大抵の靴づくりをしている個人や小さな工場では、トルエン(シンナーの主成分)を溶剤にしている一般的にボンドと言われるような接着剤が使われている。

トルエンは毒性があり、継続して一定量を吸い続けると将来的に脳神経系に悪影響が出るという研究結果が発表されている。妊娠中の女性が吸うと流産になるパーセンテージも数倍高くなるという報告もある。確かヨーロッパでは既にトルエンフリー(トルエンやめましょう)になっているはずである。

当方は個人的にもその匂いで頭が痛くなってしまうのと、健康的に活き活きと生活するための靴を作るのに、身体に悪いトルエン系の接着剤を使うのってどうよ?
ってことで工房を立ち上げた当初から、水性で身体に無害のイタリア製の接着剤を使っていた。
しかし今から一ヶ月くらい前に、その接着剤を取り扱っている日本の輸入代理店から電話があり、イタリアの会社が廃業する旨を伝えられたのである。

代替品を探すために日本の化学メーカーに直接電話して問い合わせたり、これは使えるかもというような成分の水性接着剤のサンプルを幾つも取り寄せて、使い勝手と基本性能をチェックしたりということをしていたのである。
そして、やっと何とか替わりになりそうな接着剤の見込みがついたのでここにご報告できるようになったのである。

世の中に接着剤なんてたくさんあるので、そんなに騒がなくても探せばすぐに見つかるんじゃないのと思われる方も相当数おられるだろう。
でも探してみるとそれが見つからないのである。
その理由は色々あると思うが、日本では溶剤系に比べて接着強度が弱いとか、使い勝手が悪い、コストがかかるなどの条件によって現場で敬遠されていることから、靴業界での水性接着剤の普及や企業側の生産体制の拡充が遅れているのだと推測されるのである。

少しくらい接着力が弱くても、着けるのに時間と手間がかかっても、ちょっとくらいお金を多く払わないといけなくっても、つくり手の身体や履く人や環境にやさしい方がいいんじゃないの、と思うのは僕だけでしょうか?





| 雑記 | 19:57 |
女の子でした!
 私事ですが、4月2日午前3時30分に女児を授かりました。

心配してくださったお友達や家族、尽力してくださった助産院のみなさん、本当にありがとうございました。
あらためて「人は強いんだ」と感じさせてもらうことができました。

大震災とその余波の最中での出産でしたが、被災して亡くなられた方へのご冥福を祈りながらも、新しい生命の誕生を祝うという状況で、「命」について考えさせられる経験になりました。

僕は授かった二つの命を守り、大事に育むことが自分にできることだと、もう一度心に強く思うのでした。
| 雑記 | 11:57 |
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