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靴とパンのお仕事

 私ごとで恐縮ですが、この度、実家の敷地内でkuroパンという小さなパン屋を始めることになりました。

ノグチ靴工房&Farmという活動の一環としてのパンなのですが、靴や生活用具、食や農業など、日々の暮らしを自らの手に託して、その中のコトガラや環境を作り育み、生まれ育った宮代町をベースに皆さんと共有するという考えが礎になっています。2015年に宮代町へ移住(戻って来た)時に温めていたものでしたし、正確に言うとそういうことをやるために宮代に戻る計画を、その5年も前から立てていたということになります。

 

 とは言っても僕がパンを焼くわけではなく、パン屋の仕事は専ら妻が担うことになります。ちなみに、僕は靴を作ること(作ることを教ええることも)を生業としていますが、実は靴を作ること、パンを作ることに特別な資格は必要ありません。誰でも靴職人、パン職人を始めることができます。先ほど、誰でも靴やパンを始めることはできると書きましたが、靴職人やパン職人に成れるとは言いませんでした。昨今は第何次かのパンブームだと言われているそうですが、そういう時流に乗ってパンや靴を始めるという人もいるでしょう。それには特に否定的でもありません。靴屋になりたければ靴を作って(もしくは作らせて)売ればいいのです。パン屋も同じ論理でパン屋にはなれると思います。けれども、それを長く続けて靴職人やパン職人に成れるかどうか、皆さんに求められ愛される靴やパンが作れるかどうかは別だということです。ノグチ靴工房やkuroパンは単に靴やパンを売る人にはなりたくありません。靴やパンに乗せたい思いがあるから靴やパンを手で作っているのです。

 

 暮らしの中で必要なものを自身の「手」で作ることで、自分が生きること、周りの環境、社会の有り様について考えたりすることが大事だと思います。それをきっかけに地域で新しい交流が生まれたりするのも願っていることです。また人が生きるためには「食」が切り離せないことは言わずもがなですが、食物の育まれる過程や昔ながらの調理方法を継承して、農のある暮らしを持続してゆくことも重要なテーマだと考えています。

つまり、そんなことを思いながら靴やパンを手づくりしているのです。モノを作ることを生業にしていますが、手で作ると「仕事」というのは「私事」というふうに書き換えられるのだろうと思っています。自分たちは作った「モノ」よりそれに一緒に乗せた伝えたい「コト」を届けるのが本当のシゴトだと思っているのです。

| 宮代の家〜農のある暮らし〜 | 15:45 |