2016.02.20 Saturday
自転車シューズ製作記
競輪選手用シューズの石膏型を仕込んだ所です。
今回は自転車用シューズの製作課程をちょっとだけご紹介しましょう。
マスター型(純粋に素足を石膏で取って整形したもの)は一作目の時に作ったものがあるので、そこに靴の裏地や靴下のような追加になる分をシートワックス(シート状になったロウで、均一に1mmや2mmで容量を増やせるスグレモノ)を張る。
そして、歯医者さんが歯の型を取る時に使う印象材(ピンク色でミントの味)に、そのマスター型を入れてレプリカ型をつくります。
レプリカ型をカーボン屋さんに送って底面にカーボンシートを張ってもらうと、自転車シューズ用のカーボンソールが出来上がるわけです。なぜレプリカを作るかと言えば、カーボンソールが固まった後にソールを外すために、石膏型はたたき壊してしまうからです。カーボンソールが出来あがって来て靴のアッパーをつり込むときのために、石膏型(マスター)は残しておかなければならないのも理由の一つです。
只今、3月開催のG1に向けて鋭意製作中です。