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WORKS/10月と木型理論
ここしばらくWorksのことを書いていなかったので、記録も兼ねて現在の状況をご報告しようと思います。

浦和工房でのWorks(専修課程)は順調すぎるくらいに例年と変わらずに進んでいて、生徒達も各自良いペースで課題を消化しているようです。現在は主に内羽根靴とその専用木型を作製している状況で、年内にローファー、モカシン辺りまで終わるとすると、来年の春までに全課題を修了する目星がつくかなという具合です。

さて、そこでWorksでの木型補正・修正に欠かせないのが、ロウ(歯科技工用の特殊なもの)を使用した木型構築技法です。
一般的に靴工房でやられているそれとは違って特殊な技法なので、今回はそれを少しご紹介しようと思います。
当初は工房とそこで学ぶWorksも他の殆どの靴工房がやっているように、革やパテを使った木型補正・修正法を採用していました。Worksを指導するようになってから何年かして、もっと木型に関して突っ込んだ知識と勉強の必要性を感じて、自作工房ヒロの斉藤先生の門を叩いたのが木型のロウ付けの始まりでした。
斉藤先生が作り出したその技法では、歯科技工士が使うロウを利用することで足寸法の微細な修正が可能になったのと、ロウは何度でも再生使用することができて臭いや細かい粉塵などが出ないので、環境や人体に非常にクリーンな作業を可能にしました。

そして、それ以上にロウで木型を補正・修正することは、木型上で出来る造形の可能性が広がったことで足と木型の構造をより深く考察し、木型構築を改めて学問として再構成・再認識することを可能にしたことが最大の功績だと思っています。
 ある同一人物にローファーや紐靴やブーツを作る場合、靴の作り手の中では今でもそれらは全部同じ木型で出来ると思っている人が少なくない。足が脱げやすいことで共通性のあるパンプス・スリッポンとローファーは、実は違う構造の木型が必要になることを明確に説明できる人は、僕が見聞きしてきた経験上では殆どいないはずです。

当工房のWorksと先般告知した木型専修講座(Last&Pattern class)では、そのロウ付け技法を取り入れた木型構築理論が修得できるようになります。来年からの第11期ワークスの説明会も10月から毎月一回開かれていますので、興味のある方は是非説明だけでも聞きに来てくださいね。

 
| works | 13:54 |