CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
MOBILE
qrcode
ARCHIVES
<< 今後の予定 | main | 第7期修了 >>
フルカスタムde サイクルシューズ
 石膏足型2石膏足型1

名前が書いてあるので感の良い方はもうお解りだとおもうが、僕の足の石膏型である。

必要な所を盛り付けたり削ったりしているので、足の指などはなくなっていて随分ほっそりとしているが、踝やその下の腱、甲を横に走る血管を見てもらうと分かるように、足をそのまま忠実に型取りしたものである。

その石膏型を使って何をするかというと、フルカスタムの自転車用シューズを作ろうというのである。しかも、ただ自分専用の靴を作るためではなく、将来に自分自身が自転車シューズを作れるようになるためなのである。

好きな自転車にもっと深く関わる方法はないか、自転車用の靴を手づくりで作ることは出来ないだろうかと考えていたとき、国内で自転車専用シューズのオーダーメイドを受けている人を捜してはみたのだが、それらしい事をしている人は見つからなかった。(後で分かったことで、海外には十数社のカスタム・サイクルシューズメーカーがあるらしい。)

ただ一カ所だけ、東京江戸川区でスピードスケート用の靴を石膏で足型を取る方法で作っているエイサップという工房を見つけて、自転車用の靴を作れるかどうか聞いてみたところ、「競輪選手の靴やロードレーサー用の靴も作っている」とのこと。そしてなんと自転車専用シューズの作り方をご教授して頂ける事も快く承諾して頂いたのである。
しかもその方は、昨夏のロンドンオリンピックで自転車競技(トラック種目)代表選手の内の二人に専用シューズの提供をしていた凄い人だったというおまけ付き。

最初に工房に伺った時に石膏で足の型取りをして、2回目からは石膏足型の削り込みをしてゆく。足を石膏で型取りしたものにそのまま革を被せて靴を作れば、ピッタリの靴ができるだろうと考える方がおられると思うが、そう単純にはゆかないのである。
必要なところは肉付けし、不要なところは削ってゆくのは通常の靴の木型づくりと共通しているのだが、自転車やスケートの競技用シューズなので、より踵骨(かかと)に近いぎりぎりの寸法まで攻めて削ってゆく。
その石膏型の踵と底にカーボンファイバー(炭素繊維)のシートを何層にも重ねて覆い固めたものが、靴のソール&カウンター(踵の芯)の役目をするという具合である。
もっと簡単に言うと、石膏で足型を取って、靴底がカーボン製の自転車用シューズを作ろうということである

今年の1月から東瑞江にある工房に通って、4回目でやっと完成した足型を馴染みのカーボン屋さんに出してもらっているので、仕上がって来たら靴のアッパー(表の革)を被せれば完成となるだろう。
自転車用の靴を作れるようになることが目的ではあったが、何よりの収穫は石膏でとった足型の削り込みの技術と、今まで先生が1000足以上の靴をアスリートに作ってきた経験を、惜しげもなく見聞させて頂いたことに尽きると思っている。

では、続きはカーボンが上がってきたときに。







| 自転車 | 10:52 |