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夏のロビィ祭りの成果

先週の日曜日に開催されたイベント「夏のロビィ祭り」が終了しました。

おかげさまで、沢山の方にご来場頂き大盛況でした。

それを受けて、茅ケ崎でイベントを主宰したVillageクルーや、ワークスに向けて書いたメールを載録しました。

長文ですがよろしければどうぞ。

 

スタジオVillage

クルーのみなさん

 

まずは、イベント開催に関わったクルーの方々、大変お疲れさまでした。

イベントに参加された人もそうでない人も、このメールはVillageクルーや今後「手づくり靴」を目指そうという人に宛てて書いています。参加されていない人にも読んでもらえると嬉しいです。

 

今回のイベントの成功は(そもそも何が成功かは後に書いています)、

主催者のみなさんが団結して、とにかく自分の出来る事を一生懸命にやり遂げた成果です。

僕の協力とか、多くの元生徒さんが来房してくれたという次元では考えられない成功だと思っています。

 

みなさんが一生懸命やっていた熱が周りの人々(僕も含めて)に伝わって、何か協力してあげたい!イベントに行ってみたい!という結果に結実したのです。

今後もイベントを続けていったり、それでゴハンを食べてゆこうとするならば、勿論集客や収支も大切ですが、今回はそういう事を抜きにしても、それぞれ個人とVillage(ロビィとしてもね)の進化の第一章だったように思えてなりません。

 

さて、そこで僕がVillage立ち上げの祭、提唱した理念を思いだしてみてください。「Villageは、作り手の自主性を尊重しながらも、相互支援・相互扶助の心を大切にするコミュニティーである」とあります。今回のイベントは、まさにその言葉どおりと言っても良い内容だったと思っています。

一人ひとりは独立した作り手(個性)が、良い所も至らないところも合わせて、他のクルー(個性)と協力して助け合い、「独り」では到底出し得ない力を得て皆でイベントを成功に導いたのですから。

そういう意味で、今回のイベントは大成功だと賛辞を贈りたいと思います。

 

ワークスの卒業生にはことあるごとに言っている言葉ですが。

手づくり靴で(他のどんなコト・仕事でも一緒だと思う)、社会でその人が個人として「自立・独立」しているということは、ただ単にお金が稼げるようになって、手づくり靴だけで生活していける状態のことを言うのではありません。

 

自分自身はもう既に独りで真っすぐに立っていて、対峙する相手がまだ少し傾いでいるかなと思っているとしましょう。もしかしたら相手の方が真っすぐに自立していて、本当は自分がまだ凭れている状態なのかもしれません。

さらに第三者が俯瞰で見たら、二人とも寝転がってどっちが真っすぐ立っているか言い争っている姿だったということもありえませんか。

一人ひとり育った環境や、育まれた思考は違います。それが「個性」というもので、何よりも僕自身が大切にしていて、何よりも大切にしてあげたいと願っているものでもあります。その個性を存分に発揮した個々が、手づくり靴という「幹」を育てて自分一人で立っていられるようになったら、誰かを支えてあげてください。

そうしたら、自分が本当に一人で真っすぐに立っているのかが判ります。自分独りで全て出来ると思っているうちは「独りよがり」です。自分を信ずるが如く他人の個性をも認めて、誰でもいいから支えになってあげてください。

つまり、自分以外の誰かを支えられること。それが本当の意味で「自立・独立」だと、僕は自分に対しても強く思念しています。

 

これもVillageに託した僕個人の「思い」なので、それぞれ違うご意見もあろうかと思います。

今回のイベントのプロセスや結果を踏まえて、それぞれが考えて答えを出すべき問題の提起だと思っています。

是非これを機会に自分に問うてみてください。

 

最後に、イベント終了後は清々しい気分のお裾分け(祝杯のビール=アルコールを飲んだのは何年ぶり?でしょう)を味わうことができて、主催者みなさんに感謝してます。

次回の「冬のロビィ祭り」は個人的に参加してみたくなりました〜。

 

ノグチ靴工房主宰 野口マサジ

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