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自転車シューズ製作記


競輪選手用シューズの石膏型を仕込んだ所です。
今回は自転車用シューズの製作課程をちょっとだけご紹介しましょう。

マスター型(純粋に素足を石膏で取って整形したもの)は一作目の時に作ったものがあるので、そこに靴の裏地や靴下のような追加になる分をシートワックス(シート状になったロウで、均一に1mmや2mmで容量を増やせるスグレモノ)を張る。
そして、歯医者さんが歯の型を取る時に使う印象材(ピンク色でミントの味)に、そのマスター型を入れてレプリカ型をつくります。
レプリカ型をカーボン屋さんに送って底面にカーボンシートを張ってもらうと、自転車シューズ用のカーボンソールが出来上がるわけです。なぜレプリカを作るかと言えば、カーボンソールが固まった後にソールを外すために、石膏型はたたき壊してしまうからです。カーボンソールが出来あがって来て靴のアッパーをつり込むときのために、石膏型(マスター)は残しておかなければならないのも理由の一つです。

只今、3月開催のG1に向けて鋭意製作中です。
| 自転車 | 10:09 |
享楽のRACER SHOES?
cycle sports
9月発売の「CYCLE SPORTS」11月号-享楽のRACER SHOES探し-に掲載して頂いた。
靴工房なのになぜか自転車雑誌である。
カーボン製のサイクルシューズをカスタムメイドで作っているので、
興味のある方はどうぞご覧あれ。
| 自転車 | 11:44 |
革×bike=
随分とご無沙汰をしてしまって、もう7月を迎えてしまった。
ありがたいことではあるが、何かと忙しくしていて最近は自転車にもあまり乗れていないのである。

さて先日、東京青山にあるサイクルウェアーショップ「Pandani」のコラボバイク企画にちょっとだけ関わったので、
その完成品を見たい人は、こちらのブログか神田の新店舗の方へどうぞ!
| 自転車 | 14:00 |
カスタム・サイクル・シューズ No,2
カーボンシューズ
先日、フルカスタム・カーボン・サイクルシューズの第2作目が完成した。

このゴールドモデルは何とクツ教室での生徒さんによる製作。
石膏の足型づくりとカーボン関係は僕が担当で、アッパーのデザインと素材の選択から縫製、カーボンシェルへのつり込み接着までをご本人が担当するというハイブリッド企画だったのである。

本人の意向でインステップにストラップを追加したので、完成時の重量は片足190gであった。それでも市販の最軽量ハイエンドモデルと比べてもまだ軽い上に剛性でも凌ぐとなれば、一度は作ってみたくなるのは自転車乗りの性でしょうか。

後からシェイクダウンの感想を伺ったら、「踵が浮かない、ペダリングが軽い!」というお話しであった。

どうです、作ってみたくなったでしょう!
 
| 自転車 | 19:06 |
フルカスタム de サイクルシューズ(新ステージ)
フルカスタムで作るカーボン・サイクルシューズの製作記は以前にこのブログで紹介してきたが、全てを自作(カーボンソールは外注)にて新規製作に着手したカーボンシューズが見事に完成したのでここにご報告させて頂きたく思う。(自画自賛ですみません)

僕の調べた限り、国内では主にスピードスケートの靴を主軸で作っているところが競輪選手やロードレサー用の靴を二次的に作っていることがあるだけで、フルカスタムの自転車用シューズを主軸にして、それもドライカーボンで製作しているメーカーや製作所はどこにもないと認識しているので、さらに個人で製作しているなんてのはこの工房が初であろうと思っている。(もし自分も作っているという人がいたらお知らせくださいね!)

そこで、大変お世話になった関係者の皆様へのご報告と製作の記録を兼ねて、カーボン・サイクルシューズの作り方をざっくりとご紹介させて頂いて、お礼のご挨拶とさせて頂ければと思っている。(どうぞご覧下さい)

cycle shoes/lastLAST
石膏足型を削り込んで、靴型(last)を作る。
もちろん足型はニュートラル・ポジションでキャスティング済み。
今回のクリート面はspeed play仕様で製作(もちろんshimanoもlookのクリートも使用可能)、クリート面を正確に出せるかが重要なポイント。


cycle shoes/soleCARBON SOLE
カーボン屋さんから上がってきたカーボンソール(唯一僕の自作ではありません)。
レーシングカーや航空機と同じ焼きカーボン(ドライカーボン)という贅沢さ。外貼りのドライでこの光沢(通常はこうはいきません)。カーボン屋さんの仕事っぷりに感謝感激!隣りは肉抜きしたSPのベースプレート。


cycle shoes/cleat nutCLEAT BASE
クリートナットを納めたところ。
ナットの面もバッチリ合って、クリート付近の剛性も申し分なし。




cycle shoes/lastingLASTING
アッパーのつり込み終了。
いろいろなやり方はあるが、この靴の場合構造的に裏地で保たせるので、甲から足底にかけて補強用のファイバーテープを巻いておく。



cycle shoes/solingSOLING
カーボンソールの底付け終了。
カーボンの縁から足を守るためと、フィット感を向上させる目的でメモリーフォームを装着し、裏地にカーボンソール全体を接着する。その後表地も縁周りに接着される。




cycle shoes/last offLAST OFF
ドライバーやバールでこじって石膏型を抜く。
つり込む前に石膏型を切っておくことを忘れないようにしたい。
そうしないと石膏型を叩き崩して靴から外す事になるだろう。



cycle shoes/side vewFINISH
つま先と踵に保護用のゴムソールを貼って、ヒモをかけたら完成。
今回はある方の助言で、「せっかく作るなら他の靴と一見して区別できるように」と紐靴仕様となった。足の甲を適切な強度で部分的に締められところは、昨今の靴に装備されている最新のシューレイシング・システムよりも実は優れている。

cycle shoes/bottom vewBOTTOM VEW
カーボンソールの曲面が美しい。
今回の仕様で気になる重量は片足でなんと170g。前回製作のモデルより10gも軽くなった。
実は当初は150gを目指していたが、もうこれ以上は難しいかもしれない。


今後、この靴を少しテストして製作に必要なデータを集積した後、
今のところ商売にする気はないので、友人の知人くらいの範囲で、欲しいと言ってくださる方に作るかもしれない。
すでにクツ教室では、自分用のサイクルシューズの製作に取りかかっている生徒もおるので、そういったご要望もあればお聞きしたいと考えている。



 
| 自転車 | 13:41 |
フルカスタム de サイクルシューズ 完結
Full carbon cycle shoes 1

今年の1月に足を石膏取りしてから8ヶ月。
フルカーボンソール&カウンターの自転車シューズが遂に完成した。
百聞は一見に如かず、ご覧頂くのが一番分かりやすいのでサイドとボトムの写真をどうぞ。

Full carbon cycle shoes 2Full carbon cycle shoes 3

注目して頂きたいのは、靴底、踵、つま先がカーボンで一体成形されているところ。そうすることで、靴の剛性と軽量化の両方を実現することが出来る。
この完成仕様(クリートを除く)で片足179gである。
自転車に乗る方はすぐにお分かり頂けると思うが、サイクルシューズとしては最軽量の部類に入る軽さなのである。

先日、シェイクダウンを兼ねて湘南Pandaniの面々と平塚湘南平へ向かった。
ファースト・インプレッションは狙いどおり、踵が浮く気配などまったくなく、あまり力を入れていないのに自然とペダルがクルクル回るような感覚を覚えた。
いよいよ坂と対面してペダルを回すピッチを徐々に上げていくにつれ、右足の踵骨とアキレス腱の付け根あたりの痛みがだんだんと強くなるのを意識させられるようになった。

原因はカーボンの縁が踵にあたって小さな水泡を作っていたためで、カーボンという剛性の高い素材でガチガチに踵をホールドできる代償に、ほんの少しでも当たりが強いと水泡やマメといった症状になりかねないという結果であった。
カーボンのホールド感を損なわないように、足への当たりを柔らかくすることがカーボンシューズの今後の課題であろう。
革靴もそうであるが、「一度作ってみなければ解らない事ってあるんだよなー」と靴づくりの難しさを改めて確認することもできた。

今回のカーボンシューズは9割方趣味の延長だと思われている方が多いことは承知しているが、足型石膏とカーボン成形の技術を使うと、既存の木型で対応できない程足が変形している人の靴を石膏型から作る事や、足に不具合を感じている人にカーボン製のインソールを作ることが可能になるのである。
ちなみに、アメリカやオーストラリアなどの足病先進国では、医療用やスポーツ選手の特注インソールは随分前から既にカーボン製である。

さて、一連のカーボンシューズ製作記はこれで完結。
なおカーボン・サイクルシューズはもう次なる一歩を進めているので、また次回におもしろそうなご報告ができることをみなさん願っていてね。



| 自転車 | 12:59 |
PANDANI来たる
 僕もお世話になっている東京青山にあるサイクルウエアのドメスティックブランド、パンダーニが湘南茅ヶ崎にサイクリストのためのエイドステーションをオープンします。
山梨のおいしい牛乳で作ったソフトクリームも食べられるそうなので、サイクリストじゃない方も是非寄ってみてくださいね。

明日8月3日(土)10:00~グランドオープンです。
詳細はこちらをご覧下さい。

https://www.facebook.com/PandaniStation


| 自転車 | 17:49 |
フルカスタム de サイクルシューズ その2
 フルカスタムで作るカーボン・サイクルシューズの続編である。

いよいよ待ちに待ったカーボンソールが製作所から上がって来た。
これからは靴の仕上げに向けた作業なので、ソールを靴工房に持ち帰って、完成させるまでを追いながら紹介してゆきたいと思う。

5回目の往訪にて、
当初は納期はかかるけど価格も安めのウエットカーボン仕様でという打ち合わせだったが、いざ現物を見てみると焼きカーボンに変更されていた。
エイサップ(初回に紹介したお世話になっているカスタムスケートブーツ工房)がラインナップしているウエットカーボンは、主人曰く「日本でも屈指の仕上げを誇るカーボン屋」に外注していて、普段そのカーボン屋はレース仕様の車のフェンダーやバイクのカウル等を作っているそうである。
その製作の合間に靴のカーボンソールをお願いしているとの事情で納期が読めないということらしい。
そこで、比較的高価なためか納期がそれほど厳しくもない焼きカーボンに仕様変更したのではないかと臆測するところである。ただ、カーボンの総合的な性能(強度や軽さ)としてはウエットよりも焼きカーボンの方が上なので、当方にとっては大変ラッキーな変更である。

これがそのカーボンソールである。
カーボンソール

ご覧頂きたいのは、つま先から踵まで全てカーボンで、さらにこれでもかというように踝の直下からアキレス腱の付け根までをカーボンが覆っている。通常の靴でいうところのカウンター(踵の芯)がフルカーボンでソールと共に一体成形されていて、それが踵が吸い付くようなフィット感と、踏み込んだ分だけクランクに力を伝える高効率なペダリングをこの靴が可能にする一番の理由なのである。

さて、そのカーボンソールにアッパー(靴の表部)を被せるといよいよ靴は完成である。
完成したらまたご報告しようと思うので、人知れずファンの方は楽しみにしてお待ちいただきたい。
| 自転車 | 19:18 |
痛い事件
私事だが、自転車で落車してしまった。

それはヒルクライム練習後に帰宅の途についた時だった。つづら折りの下り坂で、左カーブを抜けたところで前を走っていた車が急停車していてた。「止まれる」と思ってブレーキングしたら、後ろに続いて前のタイヤもロックしてしまって、コントロール不能になってしまった。
そして車を避けようとして滑るように地面に倒れてしまったのであった。

自転車もろとも左側から倒れたので、体の左半分の出っ張っている所(くるぶし、膝、腰、肘、腕、肩)すべてが、ものの見事に削られてしまったのである。ウエットタイプの傷パッドをそこらじゅうに貼っていて、現在もまだ左半身がヒリヒリと痛む状況なのである。

ちなみに、ロードレーサーという自転車はペダルと靴がくっついていて、ハプニング時に咄嗟に外れてくれないので、不意に倒れる時に限って足が出せないのである。

登坂で少し追い込んでいた後の疲労した状態で、上手く対処できなかった状況はあったが、結論として自分の注意不足と自転車乗りとしての危機意識の欠如であったと猛省しているところである。
家族や教え子を持つ身として、危険な状況に陥る前に配慮しなければならないと痛感させられた事件であった。

それにしても、新調したパンダーニのジャージと自転車のフロントフォークをやってしまったのは別の意味で痛いなー。

| 自転車 | 09:43 |
フルカスタムde サイクルシューズ
 石膏足型2石膏足型1

名前が書いてあるので感の良い方はもうお解りだとおもうが、僕の足の石膏型である。

必要な所を盛り付けたり削ったりしているので、足の指などはなくなっていて随分ほっそりとしているが、踝やその下の腱、甲を横に走る血管を見てもらうと分かるように、足をそのまま忠実に型取りしたものである。

その石膏型を使って何をするかというと、フルカスタムの自転車用シューズを作ろうというのである。しかも、ただ自分専用の靴を作るためではなく、将来に自分自身が自転車シューズを作れるようになるためなのである。

好きな自転車にもっと深く関わる方法はないか、自転車用の靴を手づくりで作ることは出来ないだろうかと考えていたとき、国内で自転車専用シューズのオーダーメイドを受けている人を捜してはみたのだが、それらしい事をしている人は見つからなかった。(後で分かったことで、海外には十数社のカスタム・サイクルシューズメーカーがあるらしい。)

ただ一カ所だけ、東京江戸川区でスピードスケート用の靴を石膏で足型を取る方法で作っているエイサップという工房を見つけて、自転車用の靴を作れるかどうか聞いてみたところ、「競輪選手の靴やロードレーサー用の靴も作っている」とのこと。そしてなんと自転車専用シューズの作り方をご教授して頂ける事も快く承諾して頂いたのである。
しかもその方は、昨夏のロンドンオリンピックで自転車競技(トラック種目)代表選手の内の二人に専用シューズの提供をしていた凄い人だったというおまけ付き。

最初に工房に伺った時に石膏で足の型取りをして、2回目からは石膏足型の削り込みをしてゆく。足を石膏で型取りしたものにそのまま革を被せて靴を作れば、ピッタリの靴ができるだろうと考える方がおられると思うが、そう単純にはゆかないのである。
必要なところは肉付けし、不要なところは削ってゆくのは通常の靴の木型づくりと共通しているのだが、自転車やスケートの競技用シューズなので、より踵骨(かかと)に近いぎりぎりの寸法まで攻めて削ってゆく。
その石膏型の踵と底にカーボンファイバー(炭素繊維)のシートを何層にも重ねて覆い固めたものが、靴のソール&カウンター(踵の芯)の役目をするという具合である。
もっと簡単に言うと、石膏で足型を取って、靴底がカーボン製の自転車用シューズを作ろうということである

今年の1月から東瑞江にある工房に通って、4回目でやっと完成した足型を馴染みのカーボン屋さんに出してもらっているので、仕上がって来たら靴のアッパー(表の革)を被せれば完成となるだろう。
自転車用の靴を作れるようになることが目的ではあったが、何よりの収穫は石膏でとった足型の削り込みの技術と、今まで先生が1000足以上の靴をアスリートに作ってきた経験を、惜しげもなく見聞させて頂いたことに尽きると思っている。

では、続きはカーボンが上がってきたときに。







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